パチンコの釘読みを解説

こういう記事が話題となってまして、

パチンコは右打ちランプや潜伏ハイエナだけではなく、高設定のハイエナも出来るそうです(機種によっては放置されている状態で高設定を示唆する台もある)。

ただ、この記事でも書いています通り、パチンコは高設定であっても釘次第で出玉率が大きく変わります

そのため釘が見れないと立ち回れません。

今回は、スロットメインの方々向けに「パチンコの釘の見方」について解説しようと思います。

実は6年前に旧ブログで釘の解説記事を作っているのですが、その当時はまだ無名でしたし、古くなったのでリメイクです。

釘読みの基本中の基本

釘をどの方向にどれだけ曲げているか

となります。

出荷状態での釘は概ね垂直なわけですから、そこから釘を曲げるのは
・出荷時より甘く使いたい
・出荷時より辛く使いたい
の2択です。

釘を曲げる意味を考えます。

例えば「ヘソ上の釘の開きが大きいといい」というのは誰でも聞いた事があるでしょう。

 

でも実際何ミリ開いているのか目視で解るわけがありません。

この動画のポイントは上から撮影している点です。

釘を上から見ると左右に曲げたかどうか解ります


上下に曲げた場合は、横から覗き込むのが有効です。

例えば朧ポケットの釘

赤く囲った部分への侵入を防ぐために、釘を白の方向に叩きます。

横から見た様子

加工前画像出典:https://twitter.com/banos858/status/1219233550681034753

1つの釘だけ叩いてしまうと目立つため、周辺の釘も叩いているので、この画像だと分かりづらいかもしれませんが、上下の曲げを見るには横から覗いてみて下さい。

極端な例だと、こんな釘曲げです。


画像出典:https://twitter.com/bf777bf/status/1219221359747690496

このレベルならどんな視点でも丸バレですが、
最初は
・上から
・左右から
・正面から
と様々な角度から覗くのが基本となります。

もう一度書きますが、何ミリ開いているか?のではなく、どの方向に曲げられているのか?を見て曲げた意味を考えるようにしましょう。

機種によって釘曲げの効果が異なる

さてここからはもう少し深い解説をします。

近年は「ヘソをプラス調整、寄りをマイナス調整」するのが主流となりました。

ヘソはみんな見るので、他の部分でボッタクろうという考えです。

寄りというのは緑で囲った部分となります。

 

風車とその上の釘がポイントです。

ヘソへ向かう(抽選を受ける)には右方向へ行かなければいけないのですが、

釘を下記のような調整にする事で、

逆方向に流している店が多いです。

 

ただ、上記のPバジリスク2の場合、寄りでマイナス調整して左へ流しても、朧ポケット(緑で囲った部分)に入れば玉が増えてしまいます。

 

これでは寄りをいくらマイナス調整にしてもボッタクれません。

そこで、最初に紹介した画像に行き着きます。

釘を曲げて朧ポケットへの侵入を防げば店は安心。

このように、Pバジリスク2はヘソをプラスにして寄りをマイナスするベタな調整だけだと、凄く甘くなってしまう台です。

それに気が付かないホールが多く、最初は利益が取れませんでした。

気づいた店から朧ポケット周辺の釘曲げを始めたのです。

 

といった感じで、機種によって釘曲げの影響は大きく異なります。

 

ヘソに関しても見ていきましょう。

ヘソに入賞するルートは大きく分けて3つに分類されます。
全体像

1が通常ルート、2がワープ・ステージルート、3が左からの跳ね返り・右打ちルートです。

この重要度が機種毎に大きく異なりますので、それに合った釘の見方が問われます。

ヘソ釘は開いている方がいいですが、下の写真のように右の釘が下がっているとよくないと一般的に言われています。
海釘右下がり

 

何故なら玉は通常ルートだと左上から飛んでくるので、釘が右肩下がりだと入りにくくなるわけです。

こういう調整をしている店は多いと思います。

 

ただ、上ルートからや右ルートからヘソに絡むケースが多い機種だと、右肩下がりは問題ありません

3方向のヘソの絡み方の割合を左右するのは、

・道釘の角度

・障害物の有無

によります。

(5番が道釘です)
盤面
図表素材元AURA’S WEB

図表の4番の地点(風車)と7番(ヘソ)の地点を結んでその角度が大きければ大きいほどヘソの到達する玉の弾道は高くなります。

逆に角度が浅いと弾道が低くなります。

弾道が低い場合はステージに乗り上げるケース、右から跳ね返って来るケースが減り、右肩下がりのヘソ調整が大きくマイナスになるわけ。

 

また緑の◯で囲った部分の構造も大事です。

ここに障害物がある機種だと通常ルートの弾道が低くなります

逆に障害物がない機種ならば通常ルートからステージへの乗り上げが多くなります。

ステージへの乗り上げが多い台なら道釘(5番)やジャンプ釘(6番)のマイナス調整を気にしなくてもいいわけです。

といった感じで、機種によって釘の調整の影響が違う事を知って下さい。


釘調整以外のマイナス要因

パチンコでマイナス調整と言えば釘だけではありません。

いわゆる「寝かせ」という台の傾きファクターも重要です。

カイジみたいに建物が傾いているケースもありますし、店側が意図的に台を傾けて設置している事もあります。

特にステージは水平状態という前提で設計してあるので、変な方向に傾くとヘソに向かわなくなります

最近では水平アプリを使って計測する人も居るそうですが、基本的に釘を見ただけでは解らない部分です。

そのため、実際打ってみてステージからの入賞率を小役カウンターで数えたりする人も居ます

 

一般的に寝かせとは台を奥に寝かせる事を指しますが、奥・手前だけでなく左・右に傾いている事もたまにあります。

特に台が左下がりになるのが最悪です。

左下がりだと通常ルートは玉の勢いが死にますし、ステージルートだと成功確率が下がり、仮に上手くステージを抜けたとしてもヘソの左釘で弾かれるケースが多く出てきます。

そして、ステージ性能がいい台はステージへの侵入口(ワープ)付近の調整次第で回転数が大きく変わりますので、そこの釘のチェックも重要です。

 

以上が釘の見方の解説でした。

釘1本1本にそれぞれ意味があり、「店側がその釘を曲げる事に何の意図があるのか」をひたすら考えて下さい。

試し打ちで玉の動きまで確認すれば、3000円で60回転(1K=20回)だったとしてそれが「上ムラ」なのか「下ムラ」なのかを察せるようになります。


この記事を書いた人
メタボ教授

Twitter:@metabopro
日本一、クレームの多いパチスロブロガー。 業界からの圧力で何時潰されるか解らないので、今のうちに他の記事も読んでやって下さい。
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