おだち源幸氏落選の原因を分析する
パチンコ業界が族議員候補として送り出した、おだち源幸氏が落選との事です。
出典:https://www.asahi.com/senkyo/senkyo2019/san/kaihyo/C01.html
個人的には
「関係者の皆様、お疲れ様でした」
「次の選挙、頑張って下さい」
としか言いようが無いですが、おそらく同じことをやっていては次回も受かりません。
ユーザー側(業界の外に居る人間)の視点から今回の敗因を分析します。
パチ業界従業員に危機意識がない
おだち氏が獲得した票数は想像以上に少なかったです。
パチンコ業界が「全日本遊技産業政治連盟」を設立した意味が、全従事者に伝わってない結果だと言えます。
「今回の選挙に負けると将来的な雇用が危ない」
と言い切れるくらいの状況だったはずですが、ホールもメーカーも決算書を読む限り体力的に余裕があるのが現状です。
従業員には「おだちさんが当選しないと数年以内に会社が潰れる」という危機意識が無かったはず。
考えてみて下さい、会社の上司から
「選挙で◯◯氏を入れてくれ」
と言われたくらいで、貴重な休みを潰してまで選挙に行きますか?
会社や上司に不満を少しでも持っていたら、従うわけがありません。
ちなみに今回自民党で比例代表トップの票を集めた柘植芳文の陣営はこんな事をやっていました。
友達が郵便局でもらってきました。
厳しいノルマを課せられてて、選挙活動の活動量の証に投票証明書が欲しいそう。こんなことやってていいの?#郵便局#自民党#つげ芳文 pic.twitter.com/aEtis3eUzh
— かぶちゃん (@HelloCabchan) July 13, 2019
パチンコ業界に「このような汚い真似をやれ」とは言いませんが、上から社員にお願いするだけでは組織票なんて形成出来ないのです。
店内や事務所内にポスターを貼っただけでは不十分だと言えます。
最大の悪手
過去記事にも書きましたが、
「メーカーとホールとサクライターとユーザーは立ち位置が違うので、全てに媚びようとするとボロが出る」
という部分が理解出来てないように感じました。
特にPAAやサクライターと絡んだ事は最大のミスでしょう。
このブログや僕のまとめ・他所のまとめのコメント欄、ユーザーのツイートを見て下さい。
おだち氏に媚びるライターさんや演者さんへの批判が溢れ返っています。
そりゃそうです。
おだち氏が当選したら、触法行為をやっている連中のために規制を緩和するのではないか?
とユーザーは疑ってますから。
そこに対する説明が全くありませんでした。
特におだち氏がTwitterで演者やライターの投票発言をリツイートして感謝を述べたのが致命的な過ちだと言えます。
おだち氏のTLには演者やライターの応援ツイートが溢れ、おだち氏がフォロー返しをしているのも、そういう人ばかりです。
これにはおだち氏に投票した僕も呆れ返ります。
「おだち氏は1GAMEのような反社会的勢力を持ち上げるのか?」
と苦言を呈して暴れようかと思いましたが、パチンコ業界に忖度して、選挙が終わるまで黙っておきました。
結局の所、おだち氏のパチスロアカウントは凍結しましたが、通報した犯人はおそらくおだち氏のツイートを見て不快に感じたユーザーでしょう。
そもそも、ホール関係者だって演者やライターを敵視している人が多いと思います。
何故なら来店取材や来店イベントをやっているホールは、軒数にすればそこまで多くないので。
イベントをやらない店からすれば、焼畑農業的な集客をしている連中を快く思うわけがありません。
その結果が今回の票数につながったと分析しています。
ちなみに演者やライターがおだちさんを応援するのは悪いことではありません。
業界で飯を喰っているなら、寧ろ当たり前の行動です。
今回応援しなかった演者やライターは業界から追放すべきでしょう。
でも、おだちさんは演者からの応援を表向き無視しないといけませんでした。
無視出来ないのなら、バランスを取って来店演者やライターに批判的な側の人間としっかり向き合って対話すべきでした。
Twitter外へのアピールも必要
ユーザーが居る場所を考えれば、Twitterだけだと不十分だと言えます。
「youtube」・「ライブドアパチスロカテゴリー」・「にほんブログ村」へのアプローチが殆どありませんでした。
特に近年大きく伸びているyoutubeを軽視したのが敗因の一つだと断言出来ます。
アントニオ猪木さんとの動画は悪くなかったですが、
茶番過ぎて効果は・・・(僕は好きですが)。
ユーザーの心に残るのは言うまでもなく「ホール実戦動画」です。
そこまで制作する時間が無かったのかもしれませんが、次回の選挙では用意しておいた方がいいでしょう。
次回までの準備
重ねて言いますが、僕が巡回する限り、一般ユーザーからは批判の声ばかりでした。
一言でまとめると
「抱き合わせ販売が出来るからといって手抜き台を出すメーカー、釘を曲げてボッタクリ営業のホール、触法行為を繰り返す広告代理店、どいつもこいつも法令を守らないのに国政に打って出るとか日本国民を舐めてんの?」
という話。
パチンコ業界は概ねユーザーを見下していますが、ユーザーは社会人であり、選挙権は平等にある事を理解しなければいけません。
次回の選挙で勝つには
・業界の組織票を固める
・ユーザーの票を取り込めなくても、批判が出ないように対策する
の2点がポイントとなります。
今から準備しても早すぎる事はありません。
ディスカッション
コメント一覧
ぱちとろ速報を見てるものです。いつも楽しませていただいております。
僕もほぼ同意見です。
パチ業界は組合、団体が複数あるので新しくできたこの団体はパチ広告代理店が主軸になって作ったものだと勝手に想像していました。
池上彰氏に手加減されてよかったですね。「ネット以外はパチ関連をひた隠し」を質問されて炎上になることを期待していました
こちらこそ見ていただいてありがとうございますm(_ _)m。
業界関係者の方々には、ウチや他所様のまとめサイトに書かれているコメントをしっかり読んで欲しいと思います。
パチスロ週5のヘビーユーザーですがおだちには入れませんでした。
当たり前。信頼出来ない。
民主党から自民党に移った自分の保身しか考えてない人物だから。
ツイッターもパチンコ業界用と他の業界用で使い分けていて、まるでパチンコ業界からの支援を隠しているかのようで腹が立った。
アカウントが凍結されてから一緒にしても遅い。
ホームページにもパチンコのパの字すら出てこない。
とにかくパチンコ業界からの支援があるということを、隠そうとしているようにしか思えなかった。
そんな人物が当選したところで、業界の未来は明るくない。
もっと堂々と正面からパチンコ業界を守るという意思表示をしてくれる候補であれば、間違いなく票を入れた。
おだちにはそんな気概が一切感じられなかった。
そう感じられている人も多かったと思います。
比例で受かった党を裏切ることがあっても、支援団体を裏切る事はまず無いはずですが、そういった事も丁寧に説明しておく必要がありました。
正直言ってここまで票が少ないとは思っていませんでした。
既成事実として、もうケンカを売ってしまったから今更後には引けないぞ、という状況を作って業界ごと巻き込んだはずが、それ気づいていない人がまだいたかのような……。
自分は個人的な感情から真剣に「場合によっては業界ごと消えても構わない」と考えていましたが、そんな風に考える人がそれほど多いとも思っていなかったので(だから当選後のことばかり考えていました)これは何故だろうと。
1.選挙での戦い方が下手だった(山田太郎氏のように、陣営は明確に“敵”を設定するべきだった。業界は票のまとめ方を知らなかった)
2.選挙の重要性を理解できないほど低レベルの人が多かった(状況すら把握できていない。危機意識が足りない)
3.業界の未来を考えるべき30~50歳までの正社員層が手薄(バイトや退職間際の人は関心が薄い)
4.業界に対するヘイトの質と量を見誤っていた(自分と同類の人が実はかなり多かった)
5.おだち氏への不信感(担いでしまえば業界にはまず逆らえないという構図が理解できなかった)
ホール側の人間に関して言えば、得票数の少なさの原因として思いつくのはこのあたりでしょうか。
ありがとうございます。
おっしゃる通りだと思います。
投票に行かなかった業界就業者が普段どんなサイトを見ているかをじっくり分析することが次回につながると考えています。
前にまとめで見た記事でスマホの背にポスター貼りつけてる店員がいて(頭のおかしいホール経営の偉いさんなのかな~?)としか思ってなかった
調べなかった俺も悪いけど何をしたいのかわからなかったし
一般国民としてはパチンコ業界なんてどうでもいい(あるいは嫌い)、国としてはこんなグレーギャンブルは滅ぼしたい(ような気がする)
パチンコ業界代表として当選するのは難しいんじゃないだろうか
この記事ですね。
http://metabopro.net/archives/19525850.html
このくらいホール側が結束すればユーザー側が票を入れなくても当選できるくらいの市場規模なのですが、今回は駄目だったという事です。
ちょっと気になるのが、警察庁からの報復はないのかということ。
もちろん表立ってそんなことやるわけないけど、あたりが厳しくなることはありそう。
そのリスクもわかって政治家を担ごうとしたのだと思いますが。
今後数年は規制、締め付けがさらに厳しくなるのではないかと。
今回はおだち氏に群がるPAAやサクライターが悪い事にして、広告規制の大幅強化を業界は受け入れましょう(^o^)。
おだち氏が当選したら、何をどうするのか具体的な公約がなかったのが最大の敗因だと思います。
もし公約があったにしても、知らない人が多いでしょう。
あと、たった3ヶ月だけ活動しただけでは業界人は「このひと誰?」と思っている人が大半です。SNSの反響だけで当選確実なんてアホみたいに騒いだのを恥じた方がいい。
候補者にしろ業界関係者にしろ、やる事や本気具合が中途半端かなぁ…という感じなのと、有権者も含めてパチンコ業界の公約の為に本気で応援し投票する事に後ろめたさを感じてる様に思えました。
ご本人がどこまでパチンコが好きなのか詳しいのかも分からないのも個人的にはどうかなと。
もしも余程のパチンコ好きで懐古話に花を咲かせる様な方ならお構い無しに投票してたかもしれません(笑)
でも普段選挙に行かない人達に行ってもらう事ってそういう所が大事だと思うんですけどね。
去年まで全く業界と絡んで来なかったような人を何ですぐに信用できますかね?
理念だけはご立派でしたけど、仮に当選したらそれを実践出来る人だと思ってましたか?
本人からは何にも具体的な取り組みは語られませんでしたよね?
当然ですよ、パチンコなんて大して興味無かった人なんですから。どうすべきかなんて業界長いだけの老害ライターから言われるがままでしょうよ。
票集め見え見えの人に業界の舵取りなんて出来る訳ないでしょう。
教授も指摘してるように、業界におけるコンテンツの立ち位置も理解してないから、一致団結とか平気で宣う始末だし
一応、裏切り者収容所こと自民党二階派に所属してる(当選しなかったからどうなるのかな?)
所を見るに、警察庁への圧力はかけられる立場になれては居たと思う。
なんせ、この派閥にはリターンも増えたけど投資額も圧倒的に増えるきっかけになった
CR機の導入を推進した、当時警察庁の担当者だった平沢勝栄議員が所属してる。
OBとしても、与党の幹事長をしてる派閥の議員としても警察庁にヤイヤイ言えるのは言える。
反発の矢面に立たせるつもりだったのかな?立たせようとしたらボッキリ折れちゃったけど。
ただの一般人として初めはニュートラルでしたけどイベ会社に絡んだって話を聞いて完全になしになりましたね
それに規制緩和っていうけど別に規制前だってパチの状況に満足してた訳じゃないんだから
そんな曖昧な規制緩和のためより他の人に入れますって感じですね
約9万という最終的な獲得票が現状におけるパチンコ業界の限界ということでしょう。
当選するにはこれ以上の票が必要になりますが、それはユーザーなど外部に求めるしかありません。
それでは、我々ユーザーにとっておだち氏に投票するメリットがどの程度あるのか?って話になりますが。
はっきり言ってそこがあまりにも不鮮明です。
おだち氏のいう規制緩和の内容もその時期も具体的に不明でした。
昨今のパチンコ業界への風当たりの強さや、五号機時代が13年も続いたことを考えると、おだち氏が当選したとしても、はたして任期以内に法改正などできるかどうか。
またライターとの座談会などがあり、もしかしておだち氏は「サクライターによるアンフェアな公然サクラ行為や、脱法イベント行為」も野放しにするのではないか?」という危惧も出てきました。
ユーザーがおだち氏に投票して得られる「期待値」があまりにも見えてこなかったと言わざるを得ません。